
愛機のMPを初公開です。
このカメラは革の部分がプラスチックで高級感が損なわれていますし、
滑り易いなど批判が多いですね。でも、最近はこれも悪くはないなと思うようになってきました。
家でMPを触っている時は確かに滑り易いと思いますが、首から下げて外で使うと実は良かったりします。
弾力が全くない分だけ、長く持っていても手に粘つくことはないし蒸れません。
そういう不快感が無いのがいいです。普通のプラスチックでも手に粘つくことはありますが
このMPのプラスチックはちょっと違うようです。また、ドイツらしい粗悪プラスチックの感じもしません。
私はこのカメラに対して実用しか考えていないので、そういったことでは欠点らしきものはありません。
もちろんレンジファインダーである点やシンクロスピードなど構造上の短所は別の話ですけど。
デザインや趣味の面で不満点を上げるとすると軍幹部の「Leica」ロゴの位置ですね。
これはあまりにもバランスの悪いところに刻印しています。
ライカとツァイスの関係で面白いことが分かりました。ライカの原型を作ったバルナックですが、
彼はイエナのカール・ツアイス財団に10年も勤務していたんですね。
アイデアマンだった彼ですが体が弱いため正社員としては採用されず、
退職したところエルンスト・ライツに招かれたようです。
そしてBiogonやSonnarで有名なツアイスのベルテレ博士も晩年はライカに移籍して
航空写真用のレンズを作っています。
ライカとツァイスの闘いは有名ですが、技術者に目を向けると企業には関係なく、良いものを
作ろうとするマイスター精神が伺えますね。