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2008/06/24

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Nikon S600

アップした写真とは関係ない話ですが・・・ちょいと気になってることを少し(笑)
銀塩フィルムをデジタルデータにするのにフィルムスキャナーを使ってますが
最近はフラッドヘッドスキャナがほとんどです。ほんとに使えるか調べてみました。
ネガフィルムの光学濃度は1.5~1.8D、ポジフィルムは3.5D。ちなみにプリントした
写真の光学濃度は2.4D。フィルムの解像度は50本/mmなのでDPIにすると5080dpi。
つまり解像度が5080dpi以上で光学濃度が3.5D以上のスキャナがあれば良いわけですが
それで調べるとエプソンのGT-X970がスペックをクリアしてますね。
6400dpiで光学濃度は4.0D。これ以上の性能は必要ないです。
ただし、CCDの分光感度特性も考えないといけませんけど。フィルムとCCDもしくは
CMOSの分光感度特性はどっちがいいのだろうかと最近気になってます。フィルムは
使用前の分光感度特性と現像後の結果で出て来る特性曲線は変わりますし、デジカメは
センサ本体の特性にフィルタの波長特性を加味してさらに光学濃度も加味しなければ
なりません。そしてカメラ内のDSPがどのように波長感度を補正しているのかです。
・・・メーカーによってかなり違うようで、分光特性からみると、これはもう好みの
域だろうって感じがしてきました。デジカメとフィルムの波長欠損域が妙に気になる
このごろです。デジカメの解像度も1600万画素を超えればフィルムとほぼ同等ですね。
あとはレンズ自体の波長透過特性か・・・(笑)

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コメント

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中判のフィルムもやってみたい方はGT-X970がいいですね。
フラットベット(ベットというらしい←最近まで知りませんでした)の場合は、なんと言ってもガラスに付着するゴミと透過光ユニットにつくゴミを綺麗に取らないと後が大変ということでしょうか。フィルムスキャナはフィルムをそのまま食べてくれるのである程度ゴミ問題は楽です。
最近ようやくフィルム100本目を向かえ、フィルム&現像コストが結構かかるな…と実感。

Northpenguinさん

GT-X970はガラスのコーティングも良くなって鮮明度が向上してますね。ゴミの問題も
ありますが透過原稿ユニットの光源が気になります。
フィルムスキャナのようにフィルムの近くに置けない分、不利です。
リバーサルをライトボックスに置いて見たときに、少しでも離すと
コントラストが大きく変化します。
フィルム内の光拡散の度合いが変わるキャリエ効果というやつですけど
コントラストの変化はノイズ比と関係してくるので、ガラスの波長透過度と
あわせて考えたくなりますね。コーティングしているということはそれだけ
特定の波長を減衰させているし、それがフィルムの分光特性にマッチしているか
気になります。

フィルム100本目ですか・・ハイペースではないですか(笑)
やっぱり銀塩は金かかります。まあ、写真をやっているだけなら可愛いものです。
写真をやっているつもりでも、カメラをやっている人には負担は余計かかりますね。
もっともカメラをやっている人は負担なんて感じないでしょうね。
写真の味をカメラ機材で求めると際限なく泥沼なので、お互い注意しましょう(汗)
・・が、ライカは正確に撮れる道具として手をつけたほうがいいと思いますが・・。


そのGT-X970を使っています(笑)満足してます。
ただ、ライトボックスではややアンダーかな?くらいのコマを取り込むときに、結構アンダーにプレビューの絵が出てくるので首を傾げることがあります。明度を上げて取り込んだりしてますが(^▽^;)
分光感度特性、気になりますが、視感度特性との兼ね合いってどうなんでしょう?

らちあにさん

モノクロは銀粒子の影響、カラーは色素の影響でコマごとにふるまいが変わります。
データは保持されていてもスキャナーのガンマ曲線とモニタのガンマ曲線の違いや
取り込みソフトのガンマ曲線によっても見え方が変わります。全ての行程でマッチング
させるのがベストですがハードやソフトの制約もあってコンシューマ用の環境では
マッチングは困難でしょう。そのため私の場合はハードウェアは標準設定にして、
主に画像調整をするソフトを基準に調整しています。標準設定やメーカー推奨設定は
ある意味、ハードがベストになる設定を示唆しているものですので、その点を信頼して
前段での調整はしないことにしています。そうすることで得られるはずのデータを
無駄に欠落させないようにしています。

フィルムの持っている分光感度特性は400nmから700nmまで三ツ山曲線です。
太陽光は350nmから立ち上がって400nmから780nm以上までフラットです。
目は550nmを中心に380nmから700nmまで緩いカーブを描きます。ただし
高齢者の場合は若い人に対して400nmから500nmが5%から30%低下します。
フィルムは色素やベースの分光特性、デジカメはシリコンやフィルターの
分光特性をもってますので光学濃度もかなり違います。
デジカメは光飽和、つまり高照度相反則不規。フィルムなら相反則不規があり、
波長により感度限界や色再現限界も出てきます。
非常にややこしいですが、おしゃるとおり最終的には人間の目の視感度特性に
左右されますね。人間の目は緑(550nm)が一番強く明るく感じますけど、環境光に
よって明るいところで色を識別できる錐体、暗い所で働くが色を識別できない杆体が
ありこれらの反応の度合いによっても違うし、それぞれの順応曲線も変わってくるので
結果的は・・・わかんないや(爆) でもまあ、どの波長帯でも見えるようにメーカーは
努力しているということでしょう。
そういった視点でみるとライカM8のようにUV/IRフィルターをレンズにつける必要が
あるのは設計不良ではなく、幅広い分光感度や光学濃度を得るための1つのアーキテク
チャであるともいえます。 

丁寧なres、ありがとうございます(^^)
人によって、同じ赤でも違って見えていたりするでしょうから、そこまで考えちゃうとムズカシイですね(^^;;)
ただ、カメラとしてはなるべくデーターの欠損無く、より多くの情報を記録できる方がいいのでしょうね。
デジカメの写真を「デジタルっぽく」しているのはローパスフィルターなんかでの「欠損」なんでしょうかねえ?

らちあにさん

出張に出てたので返信遅れました。
デジカメは波長欠損はあるでしょうね。波長の欠損はないがデータとして
取り出せるエネルギーが得られないこともあると思います。
デジカメ感度は天文用の1/3もないでしょうから。